『僕は下落狙い専門なんです』
『Longは時間かかるから嫌なんです』
こういう意見の人が結構いるんですが、ちょっと待って欲しいと思いますね。
一体全体ソレは何について言ってますか?
ソレは誰から習ったんですか?それとも自分で見つけましたか?
株式とかクロス円ペアを言うのならまだ解りますが・・・
為替のペアに関してはLongとかShortとか関係ないです。
何故かと言うと、LongとかShortという言葉は為替から派生した言葉ではないですし、ペア名は便宜的にどちらかを前に表示させなきゃいけないわけですが、ペア名を逆さにしても同じなんですよ。
例えばUSDJPYはJPYUSDでも良いわけですから、ここに『Longは時間がかかる』とか言い始めるとおかしくなるわけです。
話はちょっと脱線しますが、呼び値の値がJPY絡みはちょっと変だと気が付いているでしょうか?
EURUSD 「1ユーロを米ドルと交換すると」という考え方。1の位と以下小数点。
GBPUSD 「1ポンドを米ドルと交換すると」という考え方。1の位と以下小数点。
EURGBP 「1ユーロをポンドと交換すると」という考え方。小数点以下(1に満たない)
CHF,CAD,NZD,AUD, どれも同じような値です。
ところがJPY絡みは10の位や100の位が出てきますよね?これは何故ですか?
話を戻しますが、確かにクロス円ペアは、日本株下落の影響を強く受けますから、現行のペア表示の方法だとチャートが下落する方が早く動いているように感じます。
ではクロス円のチャートが下落しているという状態はどんな状態でしょうか?
円が上昇している時です。
野田政権から安倍政権に替わって弄くった時や日銀の介入時などでドル買い円売りの時はクロス円の上昇ピッチが異様に早かったのですが、それ以外の日常で見るとクロス円チャートは下落が早い気がします。
でもね、それは表示がJPYが後ろだからなんです。別にJPYUSDと表示してもいいのです。
こういうことを解ってShortが早いと言うなら良いのですが、不用意に言う人が多い気がします。
セミナーの懇親会などで話していて凄い違和感を感じることがあるんですよね。
言ってる事は解るんだけど、この人意味はき違えてるんじゃないかな・・・って。
同じように勘違いが多いのが通貨の相関と三角関係の混同。それから歩み値の違いによる重みに関して。
まあ、この辺は一つ二つのペアを取引するならまだいいのですが、数種の通貨やXAUとかXAGとかOILなども同時に取引する人は理解した方が良い内容です。
銘柄が違うものを比べる際に相関関係と三角関係がゴチャゴチャになっていたり、Shortが早いなどの思い込みがあると結構ヤバいと思いますね。
三角関係などは数式を覚えるのは誰でも覚えられますが、その数式を覚えてどうするんですかね?
動いているレートを見ながら計算するんですか?そんな馬鹿な!
日本人の投資知識は結構間違ってますね。
だからなんですよね。クリック365とかでヘンテコなポジションが多いのは。いつも狙い撃ちされてることに気が付いた方がいいですよね。
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