金融取引の肝その2 「癖を掴んで立ち回れ」

By | 2015年11月17日

broker-habit

前回の記事の続きです。

【FXでお金を増やそう】誰しもがそう思って取引を始めると思います。書籍やインターネットを覗くと実に魅力的なことが書いてあります。
(マイナスイメージを書くのはこのブログくらいでしょう)

まず知って欲しいのは、金融取引全般はトレーダーには極めて不利ないくつかの条件が最初からセットされている点です。その中でも【相対取引】に区分されるものFXは、見えている不利条件と見えていない不利条件が存在します。(相対に関しては前回記事で) 見える不利条件で一番わかりやすいのはスプレットですね。じゃあ、そのスプレットが小さい方が良いのか?というと実はそうでは無いところが為替の恐ろしいところです。

今日の記事もかなり端折って書きます。前半はきちんと書くと本のようなボリュームになってしまいますので・・・大幅に端折ります。それ故、細かい事へ注目すると解らなくなります。後半では少し具体的に攻略のヒントを書き添えます。

 

【インターバンクレート直結】【最優良執行方針】??

【インターバンクレート直結】【最優良執行方針】などという言葉を貴方も目にしたことがあると思いますが、言葉だけを見ると良さそうに思いますよね?ところが良い場合も悪い場合もあるのです。

まず基本的に為替ブローカーは両替商です。

両替商としてのブローカーは決して貴方に儲けさせる為にビジネスをしているわけではありません。かといって貴方を狙い撃ちして経済的な打撃を与えようとしているわけでもありません。多くの人の取引によって全体のパイから利ざやを抜き取るのがブローカーのビジネスです。

自由な商売として貴方にプライス表示をします。このことを頭の片隅において読み進めてください。

 

ブローカーもどこかの銀行が提示するレートにスプレットを載せて貴方にレート提示をします。
よくこのことをインターバンクレートなどといいますが、現実的にインターバンクレートというのは一つの取引所のレートなどではなく、超大口の銀行取引の気配レートだと思って貰えばいいです。(※専門的にはちょっと違うが)

 

ブローカーを通じて【買う】【売る】などの注文

ブローカーはまず注文を入れてきた顧客同士をマッチングさせます。その段階で100円で買う人と100円で売る人が居れば成立してスプレット分が抜けるわけです。
顧客の注文がマッチングしない時には、ブローカーが接続している複数のカバー先でレートで即時約定可能なところへ注文を通します。これが大まかな最優良執行の流れです。

もう一つのブローカーでの注文処理は、顧客の注文のマッチングまでは概ね一緒ですが、顧客同士の注文がマッチングできなかった際に、カバー先への注文を流さずに、自社のポジションとして保有する場合があります。マーケットメイカーと言われるブローカーがそうです。このことをネットなどで調べてもらうと、【飲み業者】などと叩かれています。しかしながら僕はそう思っていないんですよ(笑)

FXをやる醍醐味の一つに流動性の高さがあります。注文するとほぼ瞬時に約定してくれます。
これは、インターバンクレートを中心に提示してくる業者とマーケットメイクする業者が同じネットワーク上で競い合うからこそですね。必ずしもマーケットメイカーが悪いわけではないのです。

最優良執行だけでは極端な偏りが起きてしまうはずです。例えば雇用統計。事前予想よりも良い数値発表だと極端に買いの玉が増えてしまいます。ところが、その時に売ってくれる誰かがいないとまずいわけです。大手国際決済銀行たちがレートを瞬時に引き上げてしまうと約定しないケースもあり得るわけです。

ある顧客が101.000で注文したとします。瞬間的に値が動き、顧客同士の注文のマッチングができない場合は、ブローカーのカバー先が3つあったとして、

  • カバーA-101.001
  • カバーB-101.002
  • カバーC-101.003

とそれぞれが気配提示しているた場合、この例だとカバーAが約定価格になります。

逆に何かの発表などで、各カバー先が一気に気配値を引き上げてしまった場合でも、手近なレートで気配レートがなくても、一定範囲以内の変化率であればマーケットメイク業者の場合は約定する場合があります。
かといって、マーケットメイク業者もインターバンクレートからあまりにもかけ離れたレート提示をすると、業者間レートの誤差に乗じたアービトラージの餌食になりますから、極端なレート誤差を提示する事はなくなりました。以前はこれが頻繁にあったため、複数業者の価格誤差を攻略する手法が実際にかなり有効にワークしていた時期もあります。

今現在はこれらのレート誤差を通じてアービトラージを仕掛けるのはかなり難しくなっています。(ないとは言いません)

 

僅かなエッジを甘く見るな

このブログの読者であれば、ルーレットの記事を目にした事があると思います。『なぜ?』と思うかも知れませんが(笑)ヨーロピアンルーレットを例に取ると、

  • 赤か黒が出る確率は赤も黒も18/37です。 or ●
  • 赤でも黒でもない(0)確率は1/37です。  “0”

つまり、ゼロが出る確率は0.027….です。たったこれだけが胴元の確たるエッジです。
ゲームを進めて行けば勝つお客さんと負けるお客さんが出るわけですが、沢山の人がゲームをやればやるだけ、胴元はお金が増えます。

FXもこれと同じです。胴元はカジノハウスと同じ理屈で運営しています。胴元の確実なエッジにはかないません。

 

胴元のエッジを相手に【闇雲にトレードしても勝てない】これは誰しもが気付いていると思います。トレード数が増えれば増えるほど安定を欠いたトレードになってしまう経験をしたという方も多いと思います。

そこで、この見えている不利な条件のスプレットをなんとかしようと考えますよね?ところが、見た目スプレットには落とし穴がいくつもあります。

 

見た目のスプレットに騙されるな!

ブローカーは両替商だと書きましたね。彼らはそれが商売です。ところがスプレット縮小を過度に競争しているところがあります。一体どういうカラクリで儲けるのでしょうか?(この辺はあまり暴露できないのだけど)

まず、変な現象が一番起きているのが日本だと思ってください。

QUESTION!
日本のブローカーは何故外国人口座を受け入れないのか??

不思議に思いませんか?FXは世界の通貨の交換レートを取引しています。
しかしながら、日本の証券会社などは、日本人でも理解できない不思議な言語で様々な書類で規約や制約に従話なければならないようになっています。しかも海外からは口座が開けないのです。下手をすると日本人であっても日本に住民票がない場合は口座が開けません。日本に居所があり、外国人登録証があれば外国人でも開けます。(大概は身元保証人として日本人の保証を求められるが)

そんな背景の中で、何故か国内業者は狭いスプレットを提示しています。

どうやって儲けを出すのでしょうか?

仮にそれらの事は別にして、狭いスプレットは本当でしょうか?
別に不正云々という話ではないのですが、両替商が提示するレートは自由なので、どこかで辻褄が合えば儲けが出せるのです。
滑らせれば良いじゃないですか(笑)或いは・・・(あまり書けないのです)
我々にとって不都合な仕組みは沢山あるのです。(これらの暴露話はセミナーや懇親会などで話すことがあります)

書き切れないほどにスプレットのマジックは存在します。
スプレットの小さい業者を使っている人ほど、マジックに引っかかってしまっているかも知れません。(カモです)

 

分別保管や信託保全

口座開設をする際に重要な項目です。日本では信託保全が当たり前ですね?ところが海外ではそうでもないのです。海外ブローカーの中では分別はしていても信託をしていない業者は結構あります。
中にはどこの国にもライセンスを持たずに行っている業者もあります。

このあたりの仕組みに関しては信託保全がされている業者を選ぶのが無難だと思いますが、使い方によってはそうでもないのです。
そもそも、最初から全てのレギュレーションをクリアして設立されたブローカーなどは非常にまれです。
今まで色々なブローカーの設立からの経緯を見ていますが、最初は分別も信託もなかった会社がしっかりと大きくなって様々なレギュレーションをクリアしていくのを目の当たりにしています。
逆にそれらの体裁を整えていても潰れる会社は論外ですし、2015/1/15のスイスギブアップなどの突発事象で顧客の口座を守り切れない業者も論外だと思うのです。(日本では多くの会社が顧客に対して追い証をかけましたよね?)

信託保全にかんして言えば、日本と海外ではちょっと温度差があります。そもそも信託保全をしているところの方が少ないですかね。信託保全をしていたとしても2万ユーロまでだったりします。
信託保全がないからダメ!いう人も多いと思いますが、僕はちょっと違うと感じています。
我々からすれば預け入れたお金がちゃんと引き出せることができれば良く、建てたポジションが突発事象でも守られることが大切だと思うのです。

これはどんな商売でもそうですが、結局のところ経営者の質の問題だと思います。

僕の勝手な意見ですが、投機ゲームにあたっては信託保全云々言うよりも【無くなっていいや】と思われるような金額で望めば良いと思います。投機している間は資産ではないわけですし。
資産構築として価値を生む金融商品を持つ際には信託なども重要ですが、投機の間は所詮はマネーゲームです。細かいこと云々言うよりも勝たなきゃ意味ないです。
価値基準は様々ですから考えを押しつけようとは思いませんが、無くなっても大丈夫な程度の少額から大きな金額を狙えるのがFXの醍醐味です。少額で信託保全云々って変ですよ。

 

出金拒否や様々な制限

うまく行った!!やったぜこれで億万長者!
ところが取引停止とか出金拒否となる場合があります。普通にトレードしていればまずあり得ませんが、ブローカーの嫌がることを何度もすると容赦なくやられます(笑)

  • 指標狙いしか行わない
  • ツールを使った高速取引
  • めちゃくちゃ多数のポジション(人間には管理不能な数量)
  • ボーナスキャッチボール
  • 価格差高速アービトラージ
  • とにかく連戦連勝!神が宿ったトレードを続ける

細かいことを書くと非常にまずいので書けませんが、プログラミング能力の高い方などはニヤリとすると思いますね。

 

上記のような取引をすると、ブローカーからは要注意人物として確実にマークアップされます。
なんと言ってもこちらの手口は丸見えなんです(笑)

MT4は優れたチャートソフトだから全世界に普及したと思っている人もいるかと思いますが、アレはクライアントツールとして優れているのではなく、管理ツールとして秀逸なのです。

様々なPLUG INで各ブローカーが独自に実装し、好きなように顧客管理ができるのが凄いのです。個別にマークアップしたり、一定条件でスプレットを可変させるなどはお茶の子のツールです。ブローカーにとってはなくてはならないツールであると共に、クライアントアプリや管理アプリを開発維持する馬鹿みたいなコストを大幅に削減できるソリューションです。

MT4の管理ツールで丸見えになっていますから、裏技で儲けようとすると、何らかの対策が施されたり、取引を停止されたり最悪は出金拒否にまで至る場合があります。

 

実は僕もブローカーから何度か怒られた経験があります。

マイクロ口座で多段階にもの凄い量の注文を建てて一気に決済するEAで実験運用していて・・・(笑)
国内某社にてサーバーアプリケーションを使って高速なナニを行ったところ、もの凄く怒られてしまいましたね。わざわざ開発業者に発注して作らせたツールだったんですがね。使えないツールとしてお蔵入りです(笑)大損です。

僕が国内業者が嫌いなのはこの辺の理由です。(まったくダメではないですが)

 

一体どういう目線でブローカー選びをすれば良いのか?

やっと本題に入りますが、長い前置きで申し訳ないと思います。

これは他の方がブログやホームページで書いていることとはちょっと違うかも知れません。
僕だって信託保全や分別管理は重要に考えていますし、スプレットが狭い方が良いに決まっていますが、判断の最重要項目には入れていません。

僕が重要視しているブローカー選びのポイント

  1. その会社がどうやって儲けているのか?上場しているようなところは財務諸表を眺めて見ます。
    儲けが出ていなさそうな感じのするところは選びません。
  2. プロモーションのやり方を見て判断したり、数年間会社の拡大経過を追ったりします。(正確には掌握できませんが)
  3. できるだけ出金の記事やコメントを探す。
  4. どんな会社であっても最大で数百ドル程度の入金しかしません。初回入金のハードルがない場合は数十ドルしか入れません。
    ゆっくりと倍にしてから必ず元金を抜きます。何度か出し入れを確認してから核心が持てた段階で預け入れを増やす検討をします。
  5. できるだけカスタマーサービスの人とのコミニケーションをとります。

 

口座を開いたら徹底的に

正しくは口座を開く前からですが、そのブローカーの癖を徹底的に探します。ここで癖というのは値動きだけではありません。どういう体質の会社なのか、会社としての成長段階はどのあたりなのか・・・などです。

なんとなく進められたから開いて使ってます。ではなくしっかりと自分で調べると良いです。

 

例えば・・・いくつかの実例 会社の背景など

XMは何度か大きな変革を行っています。一番最初はTradingPointという会社名そのままのブローカー名でした。正直言って最初はパッとしませんでしたが、この会社はとにかく世界を見ていることが解ると思います。日本以外のアジアブランチの開拓やコンベンションやセミナーなど、顧客との交流頻度を重要視しているのを感じました。実際にスタッフにも会って今後の展開など、会社としてのビジョンを聞いたりしました。業務改善の提案などにも耳を傾けてくれるので僕にとっては嬉しい会社です。

 

PepperStoneは立ち上げ当初から口座開設を行いました。ホームページができる前に(笑)
最初はシステム障害だらけで大変でしたね。何度も国際電話でポジションを閉じた経験があります。残念ながら日本国居住者はNGとなりましたが。
当初はTPもSLもゼロPipsから入れられました(制限がない)この時は嬉しかったですね。ハイレバでガンガン回せましたが・・・ある日突然制限がかかりました。この件は何度も交渉しましたが元には戻りませんでしたね。あと、あまり知られていませんが、Pepperはブローカー間の送金を行ってくれていましたし、会社などの国際送金の際のアドバイスもありました。(実際の送金も有利にできるサービスを構築しようとしていた)
日本人にもなじみが深いブローカーの一つでしょう。でもここは信託保全はありませんでした。

 

GEMFOREXGEMTRADEが作った会社です。
GEMTRADEはZulu Tradeの後を追うような会社ですね。EAなどを無料で使えるサービスを行っていて、今後のことを考えると観察しておきたい会社ですね。Zulu TradeとArenaFXとの関係図式と同じですね。

ただ、GEMFOREX自体は立ち上がって未だ間もない会社ですし、信託保全は当然のようにないです。それどころか、未だライセンスもないかも知れません(15年11月)
しかしながら、同社が行う口座開設だけで未入金でも貰えるボーナスは良い取り組みだと思います。(入金ボーナスではない)これはメルマガでもお伝えしましたが、全くノーリスクですから。(入金すると入金分のリスク)メルマガでお知らせした際に、「ここ信託がないです」とわざわざ連絡してくれた方もいました(ありがとうございます)ただ、ここではそれは関係ないのです。
入金なしで100ドルも貰えれば、結構良いと思うんです。信託があろうがなかろうが、ライセンスがあろうがなかろうが(笑)
この会社も成長すればライセンスも取るでしょうしね。恐らくですが中国人市場の開拓をしたいんだと思います。

 

例えば・・・いくつかの実例 値動きの癖など

ある程度観察していると、そのブローカーの値動きの癖が解ってきます。

  • 朝方のスプレットが広がる傾向がある
  • 重要指標前のスプレットが広がる傾向がある
  • ひげ観察すると、他のブローカーよりも長い(短い)

何もやらなければ解らないと思いますが、これらはブローカー毎に微妙な違いがあります。

 

ブローカーの攻略 ほんの一例

ちょっと余談ですが、GEMFOREXXMなどで未入金で貰えるボーナスは大事にした方が良いです。
例えば今の時期ならば(15年11月)、もうすぐ米国利上げ云々とあちこちで言ってますよね?利上げするとどうなると思います?ドルが上がる???
これは過去のフェデラルファンズレートの推移とドルのグラフを並べて、米国利上げのところをマークすれば参考になると思いませんか?

ええ?面倒ですか?

面倒でもやればリターンがありますよ。ズルして探してみましょうか?ちょうど探してみると広瀬さんが記事にしていますから拝借しましょう。広瀬さんはアナリストらしくない優秀なアナリストだと思います。(直接会ったことはありませんが、いつも面白い考察をしています。)

http://markethack.net/archives/51987786.html

マーケットハック

 

勿論この通りに再現されるかどうかなんて解りませんが、元手なしのボーナスであればこういった場面まで温存して、ここぞ!って時にポジション入れて放置したら良いですよ。
或いは、安部黒田が次の矢を射て緩和拡大や市場刺激を打ち出すとかのタイミングで片方に山張り!で良いと思うんです。
ロスカット?んなもんはボーナス口座では要りません!飛んでもいたくないでしょ?

もらったボーナスで、すぐに結果出そうとして指標狙いなど見え透いたことをやると滑ってパーになります(笑)
GEMさんもXMも指標狙いはあまり推奨してはいませんね。GEMさんはブログのどこかで指標狙いだけはお断り的なコメント出してました。(笑)
それでもやり方は考えればあるんですけどね。

 

ボーナスなんかはただのラッキーです。
ラッキーで目の色変えてトレードする必要はなく、急反動が起きそうな場面まで温存しておいて、そこでレバレッジをかければ次のラッキーが来ますよ。

 

このブログで紹介したわらしべ長者君は2015のユーロ下落でそれをやって0円でボーナス取得→20万→●●万→●●●万→香港に法人設立!って感じです。

 

僕は安易な気持ちでFXをやるのは反対です。やるならしつこく学ぶことをお勧めします。目先の損得感情でなく、しっかりと考え続ける必要を感じます。

 

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