前々回の『FXはどんな投資なのか?』という記事で解り難いと質問を頂いた。
『結局のところ金さえ増えればいい』
そういう気持ちもよくわかります。
お金の呪縛に捉われてるとそうなります。
じゃあ、質問です。
カリスマ投資家が姿を消してしまうのは何故か?
プロディーラーの寿命が短いのは何故か?
それはPL側で得たキャッシュをBS側に振らないからです。
PL側で得たキャッシュは徹底的にBSに振ることをお勧めしています。
勿論、PL側で儲ける事は否定しませんし、むしろ貧乏から成り上がるためにはPL側のキャッシュをしっかりと回転させることが必要です。
ただし、自分の生活レベルを超えるキャッシュを得たなら、安定側のBSへシフトして保全を図る方が賢明だと言えます。
息の長い投資戦略を組むのです。
それを怠ったカリスマ投資家やカリスマディーラーは、本来リタイアすべきところで体を使った労働を強いられることになります。
あるいは、再度のPL側からの投資やビジネスなど。
ビジネスにおいても、BS側が充実した決算書が出せる企業は優秀です。
PL側で華やかな会社は短命です。
・・・余計に解り難いかもしれませんね。
BSというのは貸借対照表でPLというのは損益計算書の事です。
それらが詳しく読み解ける必要はないのですが、『資産』という言葉の定義をよく考えろということです。
資産というと土地とか建物等の事を連想しますね。実際に不動産などは資産の部に記帳します。
しかし、記帳上の事ではないのです。
『先祖代々の土地』とか、『自分で買った一軒家』とか
簡単に考えればわかるんですが、それが新たなキャッシュを生み出すならば資産として考えてもいいですが、ローンの残債で苦しむ不動産は実質的には資産とは言えません。
むしろ負債です。
寝かせたままの遊休地で毎年の固定資産税だけが出ていく土地なども、実質上は負債です。
人口減少が進みつつある日本では、今まで資産だった不動産が負債化するかもしれません。
土地の値段は需給の関係がとても重要。
そう考えると、土地に手を出すならば、人口増加の見込める地域へ投資すればいいという大雑把な結論が出るでしょう。
僕の最近の行動が、そういうことをやってるよ~ということなのです。
つまり、FXやビジネスで得たキャッシュを次なるキャッシュを生み出す実質価値のあるものへ転嫁していくということです。
キャッシュ自体は、現経済の中ではあらゆるものを手に入れる時に必要な媒体です。
ただし、キャッシュには地域性があり、その地域で使用できるキャッシュを得るためには、自分が持っているキャッシュを交換していく事になります。
日本国内で何かを得ようとすれば日本円で十分なのですが、グローバルな視線で見た場合には、ドルなどの通貨を持つ方が有利です。
FXで外貨建てを推奨するのはそういう意味も含んでいます。
円で買えるものよりもドルで買えるものの方が選択肢も多く、有利な場合が多いのです。
BS側への投資も、日本だけでなく世界へ向けていく必要があると感じています。
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