先日、『特別処方箋』をあげた通信プロトコルのおじさまからメールを頂いた。
ライントレードのビデオを見ての感想も含まれた内容だったのだが、大げさに『壁理論は E=MC² に匹敵する』・・・と。
んなアホな・・・でも褒められるのはうれしい。
実はこの壁理論は、多くの優秀なトレーダーは気が付いています。
書籍等ではサポレジなどという表現がされています。
しかし、サポレジの語源はFXが制度化されて一般普及する前の言葉で、主に株式などの『買う』を中心とした行動に対して定義しています。
なので僕的な表現に変えるとレジレジ。
ともに抵抗ポイントと考える方がすんなりくるわけです。
んで、今日のお題のボラティリティーですが、壁が分かってないと語れない内容なんです。
FXというのは、通貨を買ったり売ったりして利鞘を得ます。
↑↑↑↑↑↑ ・・・ これは大嘘!
証拠金取引なんで、実際の通貨を買ったり売ったりはしません。
預け入れた口座通貨をポジションに合わせた証拠金として担保差し入れし、交換レートの動きに対してリスクを覚悟でベッティングしているのです。
つまり、平たく言うと未来の交換レートの期待売買です。
さあ、そこで考えたいのがボラティリティー。
いわゆる値動きの幅の事ですが、数式にすると高値-安値。
裁量トレードにおいては足1本でボラティリティー判断をすることは通常ではあまりありませんが、表現的には今日一日は良く動いたなあ・・・などと1本単位で考える事もあります。
通常は一定期間のボラティリティーの変化などに気を配ります。
何故?
当たり前のようですが、未来の交換レートに対する期待売買だからです。
ボラティリティーが無ければ儲かることも損することもないのですが、期待売買は値動きがあるからこそ成り立つわけです。
しかし、値動きは予想通りには動きません。
自分の期待とは反対に大きく動いた際は、大きな損失となる可能性があるわけです。
これがトレードにおけるリスクなわけです。
つまり、期待・とリスクを図って常に期待の方が大きい所でエントリーをし、期待を裏切られた場合に撤退をする。
たったこれだけの事なのです。(手法云々ではない)
取引手法とは、期待とリスクが図れる手法を軸とすべきです。
何故なら、原則的に期待もリスクもボラティリティーの変遷の中に内包されるものだからです。
そこで重要なのが、壁ができる仕組みです。
これは何度も何度も表現を変えて伝えていますが、相場は人間が作ります。
犬や猫は参加しません。ロボットなどのシストレも所詮は人間が考えだすものです。
今日の相場参加者と一昨日の相場参加者が全く違うことをするという考え方はナンセンスです。
人は所詮同じような事を繰り返すわけです。
そうなると、期待で大きく動いたチャートは、期待を裏切られると大きく下降します。
『行って来い』
期待で大きく動いた後に、さらなる期待増が無ければ停滞します。
それらは、FXの制度的なものの影響を強く強く受けるのです。
買い→解消売り
売り→解消買い
必ず反対の売買を行います。
これこそが為替の攻略の普遍的なものです。
トレンドフォローという言葉がありますが、為替の場合は究極表現ではすべてレンジです。大波小波が混在して様々なレンジ波形を作ると言えます。
介入などもそうです。
一方的ともいえる動きをしますが、介入の場合は目標レートが定められて介入しますから、結局のところレンジなのです。
ただし・・・レンジという言葉でくくるのは実トレードでは危険すぎます。
なので、市場参加者の総意としての足跡をチャートで読み込み、自分に合った期待値とリスクを図る必要があります。
そうです。そこで未来の値幅の期待と裏切られた時のリスクを天秤で図るのです。
よく、チャートで『騙しにあう』と表現しますが、期待とリスクのバランスと市場参加者の心理に合ったポイントであれば、そうがっかりすることもないのです。
そこで痛手を負う人(負った人)は、ボラティリティーの変化をチャートポイントから探る観察を続けてみてください。
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