香港のデモは希望のデモ

沿って | 2014年10月3日

Mr.Tからのメール

歴史的な1ページへの遭遇で、デモに車が突っ込んだんですが、政府に雇われたマフィアがやったという噂があったり、中国本土では、デモは国慶節の花火を見に人が集まっていると報道されたり、映像が遮断されたりと、色々興味深いですよ。
社員が寝坊するので、私は困ってますが、、、。

香港は僕にとっても思いの深い場所です。
大切な友人もいます。Mr.Tもその一人です。

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日本ではろくに報道されていない(正しく報道されていない)様子ですが、このデモは国際社会に意義あることだと思います。
香港の若者中心に中国共産党に対しての正当な抗議です。若者中心に始まりましたが、市民の多くが参加しています。
驚く事に暴徒化する様子もなく、非暴力を掲げて粛々と行っているようです。

一方で共産党政府側は催涙ガス弾や威嚇発砲など、行きすぎた鎮圧行動が見られます。
どうも日本の報道では一部を切り取って、暴徒化している市民に対して政府側が冷静に対処しているように見せかけるような流し方がされているようですが、事実は逆ですね。

このデモの本質は、公平且つ民主的な選挙制度の実現を望んでのものです。
彼らが求めているのはこの1点に絞られていると思います。

デモ参加者が傘などを持っているのはそれを武器に警官隊と闘う為ではなく、催涙ガスなどから身を守る為のようです。
一部の日本のメディアでは日よけの為の日傘だとの報道もありましたが、どこまで馬鹿にした報道なんでしょうか?

面白いことに、デモに参加している市民は警官隊自体を敵視していません。
警官隊も政府命令で職務に就いているだけであることを冷静に受け止めている様子です。あっぱれだと思います。
時に前線では口論していたりする映像が材料として報道映像が作られていますが、人に対しての憎悪や怒りでの口論ではないのです。
日本でよく起きる右系または左系のデモなどとはちょっと違う様子です。

世界の金融基地である香港には多くの外資系企業があり、日本からの移住者も沢山住んでいます。
このデモで中国共産党そのものに何らかの変化をもたらすとは思えないのですが、国際社会への明確なメッセージは伝わって行くでしょう。
これで共産党の一党独裁政権が緩むとは思えませんが、中国国内の民主化には大きな影響を与えていくでしょう。

日本で報道されるよりも整然としたもので香港人(中国人ではない)の賢さを感じさせます。

近いうちに香港にまた行こうと思います。
今回は勉強会の中でもこの話をします。

勉強会参加者の皆さんは、是非一緒に香港へ遊びに行きましょう。

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